これまで通いの場の支援等に関わってきましたが、通いの場に行くことができない方や、行きたいと思わない方が非常に多い事にもどかしさを感じていました。
通いの場等の利用は高齢者の健康にポジティブな効果をもたらすことが明らかになっていることから、より多くの方が参加できるよう、通いの場の多様化やアクセスのしやすさを進めることは重要です。
一方で、通いの場一辺倒の支援では、本来支援を受けるべき方々に支援が届かないという課題があります。
そこで、兵庫医科大学、芦屋市社会福祉協議会、甲南女子大学が協力し、自宅に居ながら介護予防の正しい知識を身につけることができ、同時に専門職による支援を通して健康な行動の継続を目指す通信講座を開発し、兵庫県芦屋市にて始めることにしました。
講座では毎⽉、テキストと課題が⾃宅に届き、課題を返信することで専⾨職による⾚ペンでのフィードバックを受けることができます(進○ゼミをヒントに着想しました)。
取り組みは2024年4月から開始しており、初年度はトライアルとして10名の方に参加して頂いています。
参加者の中には自宅に引きこもりがちだったという方も参加して下さっており、これまで専門職者の支援が届きづらかった方にもリーチすることが出来る手ごたえを感じています。
参加者と毎月かわす文通では、色んな質問や悩み事なども寄せられており、通信型での支援の可能性を感じています。
講座は大学と社協に加え、芦屋PTOTST連絡会、芦屋栄養士会、医師、看護師とも連携して、住民向けのテキスト作成、支援を行っています。
6月には講座受講者を対象にした「オフ会」を開催し、希望者には様々な評価を受けて頂きました。オフ会は兵庫医科大学、甲南女子大学の学生が運営スタッフとして関わりました。
その時の様子を読売新聞が取材して下さり、6月22日の朝刊の記事になりました。
以前にこの取り組みを芦屋市の高島市長にお話しした際、「めっちゃいい取り組みですやん!」と非常に良い反応を頂きました。
また、こうしたらもっといいかも、とのアドバイスも頂くことが出来ました(大変ありがたいです)。
市長のお墨付き?を頂いたと思って(勘違い)、
今年1年を通して基盤を固め、より多くの方にサービスを提供できるような体制にしていきたいと思います。
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