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執筆者の写真永井宏達

第10回日本予防理学療法学会学術大会に参加して

10月28、29日に函館で開催された日本予防理学療法学会学術大会にて、昨年の卒業研究をゼミOBの赤井滉基君(JCHO大阪病院)が口述発表をしました。学会発表デビューでしたが、質疑応答にも落ち着いてしっかりと対応していました。

学会発表が想像以上に楽しい経験になったようで、引き続き学術活動に取り組んでいきたいとのことでした。

指導教員としてはとっても嬉しく思います。今後の活躍が楽しみです!


発表演題「地域在住高齢者における骨質と身体活動量の関連性」



私は「健康日本21(第三次)に向けたロコモティブシンドローム対策 ー整形外科医と理学療法士の連携ー」という日本整形外科学会との合同シンポジウムで座長を担当させて頂きました。


ロコモ対策では整形外科医と理学療法士が密に連携し、地域で評価、介入を展開していく必要があります。

ロコモの評価はフレイルの評価よりも身体機能の低下を早い段階でに検出できる特徴があり、高齢者になる手前から有益な評価であると言えます。

整形外科医の先生方のお話をお聞きして、改めて理学療法士への期待の高さを認識することが出来たセッションとなりました。


一方で、私が普段関わっている介護予防領域では、一体的事業等含めフレイル対策に軸足がおかれており、いわゆるロコモの評価は実施されていないことが多いように思います。(興味深いことに、健康日本21ではロコモの記載はありますが、フレイルの記載はほぼありません。)

ロコモはPTが対象者に一対一で関わることが出来る環境では評価しやすいと思いますが、介護予防領域で地域展開するには、誰が、いつ、どこで評価するか、という点を明確にしていく必要があるように感じます。

個人的には、ロコモ、フレイルといった概念にとらわれずに対象者をみられるようにしたいと思っています。

高齢期でもフレイルやロコモの評価を組み合わせることで、より細かなアセスメントにつながる可能性もあり、今後さらなる展開が期待されます。






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